金大など認知症の専門委養成　北陸４大学のプラン、文科省が採択

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金大など認知症の専門委養成　北陸４大学のプラン、文科省が採択

文部科学省は２９日までに、金大が富大、福井大、金沢医科大と共同申請した「北陸認知症プロフェッショナル医養成プラン」を同省の「課題解決型高度医療人材養成プログラム」に採択した。４大学は今年度から連携して、地域の認知症診療・対策のリーダーとなる医師の養成に取り組む。

文科省は今年度、少子高齢化などの課題に関し、高度な医療を提供する医師らの教育プログラムを初めて公募していた。同省によると、高齢化の進展により患者数が急増している認知症など各種疾患の克服が社会的な課題となっているが、高度な医療を担う人材が不足している。このため同省は健康長寿社会の実現に向け、医師や歯科医師、看護師らの体系だった教育を支援する。

金大など４大学は、「特に高度な知識・技能が必要とされる分野の医師養成」として採択された。最長５年間にわたり、年間５千万円を限度に補助金が交付される。認知症の専門医は全国的に不足しており、日本認知症学会が認定する全国の専門医数は、人口１０万人当たりで１人にも満たないという。同学会のホームページによると、北陸では石川１６人、福井４人、富山３人と、全国とほぼ同様に不足している状況であり、４大学は各大学と横断的に人材育成に努める。

中核となる金大では２００１年、同大附属病院に「もの忘れ外来」を開設して世界最高水準の認知症治療を展開。０６年からは七尾市中島町で認知症の有病率の調査や早期発見、予防に関する「なかじまプロジェクト」を行っており、こうした実績が評価され、採択に至ったとみられる。

公募には「医師と歯科医師」「看護師と薬剤師等のメディカルスタッフ」の人材養成に計２３５件の申請があり、計２６件が選定された。金大関連ではこのほか、熊本大など７大学と共同申請した「国内初の、肝臓移植を担う高度医療人養成」、岡山大など１０大学と連携する「健康長寿社会を担う歯科医学教育改革」も選定された。

文科省では「全国のモデルとして普及させ得る体系立った教育プログラム・コースの構築に期待したい」としている。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20140730101.htm
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