HPで認知症を早期発見

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HPで認知症を早期発見

全国初　本人向けのチェック機能導入
東京・国分寺市

東京都国分寺市は先月から、認知症の早期発見につなげるため、市のホームページ（HP）で家族や介護者、本人が簡単に検査できる「認知症チェッカー」を導入した。市によると、本人が認知症かどうかをチェックできる取り組みは全国初で、注目を集めている。推進役となった公明党の佐野久美子市議はこのほど、認知症サポーター養成講座に参加。一昨年に亡くなった認知症の父親について語り、早期発見の大切さを訴えた。

手軽に危険度を判定
家族・介護者用も併設医療機関などへの相談促す

認知症チェッカーの本人向けサイトの画面市によると現在、市内の認知症患者数は2612人だが、施設のベッド数は568床のみ（6月1日時点）。このため市は、認知症チェッカーの結果などを基に早期に相談することで、在宅医療など住み慣れた地域で暮らせる可能性が広がると期待している。

この認知症チェッカーは、二つのサイトから構成されている。このうち「これって認知症？」（家族・介護者向け）は、公益社団法人「認知症の人と家族の会」が考案したチェックリストを活用。「判断・理解力が衰える」「人柄が変わる」など、20の項目をチェックすると、1（低）～3（高）のレベルで判定される（レベルが高いほど危険）。

一方、「わたしも認知症？」（本人向け）は、社会福祉法人「浴風会病院」の大友英一名誉院長による「認知症予測テスト」を活用。「同じ話を無意識の内に繰り返す」「物のしまい場所を忘れる」など、10の項目についてチェックすると、認知症となる危険性が（1）0～8点（正常）（2）9～13点（要注意）（3）14～20点（要診断）―の3段階で示される。

両サイトとも、結果画面から「相談先」にアクセスすれば、市地域包括支援センターなどの連絡先や、市内で認知症の相談ができる医療機関として、かかりつけ医、認知症サポート医の名簿も見ることができる。本人向けのみ、「認知症予防の10カ条」なども表示され、注意喚起を促している。市によると、両サイトの総アクセス数は、2万7562件に上っている（6月19日時点）。

公明市議が自身の体験から提案

佐野市議が認知症チェッカーの導入に取り組んだきっかけは、父親が認知症であり、早期発見が遅れたために症状が悪化し、「要介護4」と認定されたこと。

この日行われた、認知症サポーター養成講座で佐野市議は「最初、父の口数が減ってきたのが気になった。後から考えると、あのときに認知症の兆候があった」と切り出し、「早期発見できれば、薬などで進行を遅らせることもできた」と悔恨の思いを語っていた。その後、佐野市議は認知症対策について議会質問を重ね、2013年第3回定例会で、認知症チェッカーの導入を提案、一貫して推進してきた。

佐野市議は「この悔しさを他の人に味わってほしくない。一人でも多くの人が、この認知症チェッカーを利用できるように周知徹底していく」と決意を語っていた。

https://www.komei.or.jp/news/detail/20140625_14312
http://gyazo.com/967dc09fb84bd85a001b2825436487ca
http://gyazo.com/7a927472bdac019591d33c9a8b67e62f

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