身元不明高齢者発見の切り札に 特設サイトで情報を公開 厚労省
行方不明となった認知症の高齢者が身元不明者として保護される事例が増えていることを受け、厚生労働省は5日、自治体がホームページ(HP)で公開している身元不明者の情報を一覧で見られる特設サイトを厚労省のHP内に設置した。現時点で情報をHPで公開しているのは千葉県と静岡県のみだが、今後広がるとみられる。田村憲久厚労相は閣議後の会見で「より多くの自治体が顔写真も含めて公開していただくことでひとつのネットワークができる」と期待を示した。
特設サイトは、厚労省HPのトップページの「行方のわからない認知症高齢者等をお探しの方へ」というバナーをクリックするとみられる。認知症の高齢者は住んでいた都道府県以外で保護されることもあり、家族が広域を探す際に便利になるとして、特設サイトの設置を決めた。
厚労省によると、各自治体はこれまで、身元不明者の顔写真や本人の情報の公開は個人情報保護条例に違反する恐れがあると判断してきた。しかし、身元不明の高齢者が社会問題化する中、個人情報の提供が明らかに本人の利益になる場合は同意を得なくても情報提供を行えるとする規定に基づき、情報の公開を検討する自治体が増えているという。厚労省は身元不明者の情報公開や特設サイトの活用を検討するよう各都道府県に通知を出し、サイトの充実を図る方針だ。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140805/trd14080513050009-n1.htm
http://gyazo.com/3cbfceb0f2ccd30e5eada8d9119378d3
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