川越認知症母暴行死に実刑判決 地裁「同情」も「強度の暴力」指摘

川越認知症母暴行死に実刑判決 地裁「同情」も「強度の暴力」指摘

川越認知症母暴行死に実刑判決 地裁「同情」も「強度の暴力」指摘

 

 

川越市で3月、認知症の母=当時(75)=に暴行を加え死なせたとして、傷害致死罪に問われた川越市的場、会社員大塚一好被告(47)の裁判員裁判の判決公判が17日、さいたま地裁で開かれ、多和田隆史裁判長は懲役3年(求刑・懲役6年)を言い渡した。

 

判決で多和田裁判長は、被告が母の介護に疲弊していたとして、「被害者の介護が肉体的にも精神的にも相当に重い負担となっていた。犯行に至った経緯に同情すべきものもある」と述べた。一方で母に加えた暴行の様子や暴行を加えるに至った経緯を重く受け止めた。「被害者に多数回にわたり強度の暴力を一方的に振るったことは明らか」と指摘。弁護側が求めた執行猶予付き判決を退けた。

 

大塚被告は妹と交代して実家に宿泊し、母の介護をしていた。被告人質問では、認知症が悪化する母の姿に向き合っていた当時を振り返り、「認知症が進行して自分のやっていることにむなしさや悔しさを感じた」。暴力を加えた理由について、「身の回りのマイナスのこと、今までのいろいろな思いが爆発してしまった」と述べていた。

 

判決などによると、大塚被告は3月16日、川越市藤間の実家で、認知症の母親よし子さんの介護を行っていたところ、着替えが遅かったことに腹を立て、頭や顔を多数回殴打する暴行を加え、よし子さんを出血性ショックや呼吸不全により死亡させた。

 

http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/07/18/11.html
http://gyazo.com/e15129a7a24e5527ad8407e82e3ca18d

 

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