特養入所者:例外基準 認知症など要介護1、2の人でも
厚生労働省は24日、2015年4月以降、特別養護老人ホーム(特養)の新規入所者を原則、介護保険の「要介護3」以上に限る方針の例外事項をまとめた。要介護3より軽度の要介護1、2の人でも、認知症などで自宅で暮らすことが難しい人などは入所を認める。ただし、特養の受け入れ判断に市町村が関与する仕組みを作り、特例が安易に広がることに歯止めをかける。
介護施設の中でも、比較的料金が安い特養には多くの入所待ちが出ており、13年度は52万人に達した。高齢化が進むなか、整備が追いつく見通しは立っておらず、厚労省は6月に成立した地域医療・介護確保法で、新規入所者を中重度の「要介護3」以上に絞り込む方針を打ち出した。
ただ、絞り込みはあくまでも原則であり、今回は要介護1や2でも特例で入所を認める事例をまとめた。▽日常生活に支障を来す認知症や知的障害・精神障害などにより、自宅での生活が困難▽家族などによる深刻な虐待で心身の安全安心の確保が困難▽単身世帯で家族や地域による支援が不十分??の各要件にあてはまる人は特例の対象としている。
現在、各施設は入所申込者の介護の必要性や家族状況を見て、入所の有無を判断している。新たな仕組みでは、施設に対し、事前に申込者の状況を市町村に報告することを義務づける。施設側から求められなくても市町村は意見書を作成するなどし、意見を表明できるようにする。【中島和哉】
http://mainichi.jp/select/news/20140725k0000m040155000c.html
http://gyazo.com/ea1a21cb1211d4ea8203ca39555046f9
関連ページ
- 特養待機者1万8255人 在宅要介護3以上は3180人、県内 [福岡県]
- 特養待機者1万8255人 在宅要介護3以上は3180人、県内 [福岡県]
- 地方の特養 東京進出 新設の過半数占める
- 地方の特養 東京進出 新設の過半数占める
- 特養「黒字の蓄積」にメス 介護報酬見直し
- 特養「黒字の蓄積」にメス 介護報酬見直し
- 特養待機4300人入所対象外 来春法改正「要介護3」以上のみに 被災の本県追い打ち
- 特養待機4300人入所対象外 来春法改正「要介護3」以上のみに 被災の本県追い打ち
- 特養 相部屋代を徴収 厚労省検討 低所得者さらに負担
- 特養 相部屋代を徴収 厚労省検討 低所得者さらに負担
- 特養待機4300人入所対象外 来春法改正
- 特養待機4300人入所対象外 来春法改正
- 愛知県 特養の入所待機者1万1771人に
- 愛知県 特養の入所待機者1万1771人に
- 特養の待機者、過去最多2915人に 姫路市
- 特養の待機者、過去最多2915人に 姫路市
- 「ここにいたい」と特養で引き続き生活 狭山の18年身元不明男性
- 「ここにいたい」と特養で引き続き生活 狭山の18年身元不明男性
- 【特養待機門前払い】全国一律の対応見直せ
- 【特養待機門前払い】全国一律の対応見直せ