特養待機者1万8255人 在宅要介護3以上は3180人、県内 [福岡県]
県内で特別養護老人ホーム(特養)への入所を待つ高齢者は昨年10月時点で、1万8255人に上ることが分かった。16日の県議会6月定例会の一般質問で、小川洋知事が明らかにした。法改正により、来年4月から特養への新規入居は原則、日常的な生活動作に介助を必要とする「要介護3」以上に限られる見通し。入りたくても入れない人はさらに増えるとみられる。
待機者のうち、要介護3以上は1万1643人で6割強を占めるが、要介護2以下も6612人いる。待機場所別では、在宅が最も多く6115人、次いで介護老人保健施設が4612人▽病院・診療所4441人−の順。在宅の要介護3以上は3180人だった。
今年6月1日時点の特養の定員は2万139人(計345施設)。本年度中に新設・増床し、来年3月末には2万2336人まで増える見込みという。県は第7次高齢者保健福祉計画の策定に入っており、知事は「高齢者の増加見込みや入所申込者の実態を勘案し、必要な整備量を検討する」と答弁した。
県によると、県内の65歳以上の高齢者数は今年4月時点で約123万2千人、高齢化率は24・1%。このうち要介護、要支援認定者数は約23万6千人で、認定率は19・1%。
=2014/06/17付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_sougou/article/95408
http://gyazo.com/f989abb1f76b381e93951e46fff62a1f
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