大船渡の介護施設に4人戻る 万感3年4カ月ぶり
東日本大震災で利用者、職員５８人が犠牲となり、４月に再建した大船渡市三陸町越喜来（おきらい）の地域密着型介護老人福祉施設さんりくの園（定員２８人）に３１日、津波から命を取り留め、一関市の施設に避難していた４人が戻った。苦難を乗り越えて果たした３年４カ月ぶりの帰郷に、お年寄りは喜び、安らいだ様子。「お帰りなさい、本当によかった」―。家族や職員も万感の思いで迎えた。
みんなが待ち望んだ日がやってきた。玄関では、それぞれの名前と「おかえりなさい」と記された横断幕を掲げ、利用者や職員約２０人が歓迎。４人が姿を見せると、拍手が湧き上がった。
「よく帰ってきたね」「お久しぶりですね」。震災前から顔なじみの職員が手を握ったり、目を潤ませながら花束を渡すと、４人は表情をほころばせた。
大船渡市三陸町越喜来で生まれ、暮らし続けた熊谷ミワさん（９２）は３人の娘たちと一緒に戻った。一関市からの車中、陸前高田市を通るころから表情が明るくなったといい、顔色も普段よりいい様子。娘３人が「越喜来に戻ってきたよ」と語り掛けると、涙を流した。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140801_8
http://gyazo.com/db113c3760900b2bc0145ddc61c6600e
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