介護用ロボ 実証評価へ…現場で改良点など検証
安川電機(北九州市)は、寝たきりのお年寄り向けなどを想定し、“介護用ロボ”として開発中の「移乗アシスト装置」について、経済産業省の補助を受けて介護施設での実証評価に乗り出す。現場で実際に使いながら改良点などを検証し、2016年の製品化につなげたい考えだ。
同装置は、体を自由に動かせない人の介護を念頭に、ベッドと車いす間の移動を楽に行えるよう設計している。完成済みの1号機(幅1・1メートル、奥行き1メートル、重さ160キロ)では、要介護者の下に敷いた専用シートを左右のアームに固定し、アームのセンサーに触れるだけで簡単に抱え上げることができる。
装置を体験した同市の介護福祉士の女性(72)は「既存の製品より揺れが少なく、安心して体を任せられた」と話した。
安川電機は、産業用ロボット開発で培った制御技術などを同装置に応用し、体に負担をかけにくい姿勢を保ったり、激しい揺れを感知すると停止したりする機能を導入。更なる改良を加えた2号機を9月にも完成させて実証評価に臨む。
実証評価は11〜12月、北九州市などと連携して、11か所の介護施設で行う予定。約1億円の事業費の半分を経産省が補助する。「既製品(40万〜50万円)に付加価値をつけた程度」(安川電機)の価格設定を見据え、製品化の課題などを探りたい考えだ。
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