安川電機、介護用移乗装置を公開
安川電機は14日、寝たきりの人などをベッドから車いすに移動しやすくし、介助者の負担を減らす「移乗アシスト装置」の試作機を北九州市内で公開した。産業ロボットで培ったモーター制御技術を活用し、車いすに座りやすいように姿勢を調整できるようにしたり、動作時の揺れを抑えたりしたのが特徴。北九州市内などでの今秋の実証試験を通じて改良を重ね、2016年度の市場投入を目指す。
実証試験は国の「ロボット介護推進プロジェクト」の一環で、総事業費は約1億円。今後、試作機の幅を850ミリメートル(現在は1100ミリメートル)、重さを100キログラム(同160キログラム)に小型軽量化し、充電式にするなど改良する。この改良機を北九州市と福岡県中間市の介護施設11カ所に11月をめどに導入し、導入効果や使い勝手などを調べる。
移乗アシスト装置は寝たきりなどの要介護者をハンモックのように布で包んでつり上げ、ベッドと車いすの間を移動させる仕組み。すでに市販されている移乗補助装置もあるが、手間がかかったり、移乗時に揺れて怖がったりすることなどから、導入しても使われないケースが多いという。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO74239100U4A710C1LX0000/
http://gyazo.com/71bd0f1e68e3cfd4e2e13da32a5e6c36
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