古民家改修しデイ施設 福住の介護拠点に 山ゆりの里、9月開所へ
社会福祉法人福住山ゆりの里 (篠山市福住、 山鳥嘉彦理事長) が、 今年9月初旬―中旬、 デイサービスセンターとして開所することをめざし、 福住の国重要伝統的建造物群保存地区内の築140年ほどの古民家を改修している。 古民家を利用したデイサービスセンターは珍しく、 首藤風 (かざし) ・副施設長は 「なじみのある環境で気軽に利用していただける施設にしたい」 と話している。
同法人はこれまで認知症に対応した通所介護サービスを行ってきたが、 一般の通所介護を始めようと物件を探していたところ、 空き家の古民家があることを知り、 今年6月から工事を始めた。
延べ床面積は約220平方メートル。 当初は小規模型で開所し、 将来は通常規模型を目指す。 さまざまな活動や訓練など約70のメニューを用意し、 利用者が自分で選べる 「自己選択型」 のデイサービスにする。 そのメニューの一つに陶芸があり、 電気窯や七宝焼きの窯なども設ける。 また、 お風呂でくつろげるよう、 浴槽はヒバを使い、 壁を石板や杉板張りにする。 中庭を残して落ち着く空間にし、 イベント時にも使えるようにする。
このほか、 体が不自由な人のために手すりやスロープなどを設置したほか、 体がさほど不自由でない利用者に、 自宅に帰っても安全に移動できるよう、 わざと段差を残し、 利用者が自宅で自立して生活できるように工夫する。
また、 福住のまちなかにあるため、 地域の介護予防や介護教室の拠点として地域に開かれた施設にする。
場所は、 福住まちづくり協議会の拠点施設 「さんば家ひぐち」 の向かいで、 篠山暮らしお試し住宅 「福住わだ家」 の隣。
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