資生堂、化粧で口腔機能向上を確認−発語機能や高齢者の唾液分泌も促進
高齢者介護に化粧品を―。資生堂は高齢者が化粧をすることで、口腔機能が向上することを確認した。また、発語機能の向上や唾液分泌の促進にも効果があることが分かった。高齢者は食べ物や唾液などが気管に入る誤嚥や、誤嚥が原因で発症する誤嚥性肺炎を起こしやすいが、化粧がこうした問題の予防に役立つと見ている。
2013年から有料老人ホームに入居する平均年齢85・2歳の高齢者女性27人を対象に、歯科衛生士と連携して口腔機能評価を実施。月1回の美容教室と毎日のスキンケアを3カ月間行った。この結果、嚥下反射に関わる神経伝達物質「唾液サブスタンスP」の濃度が上がった。
また、30秒間になるべく早く唾液を飲み込む「反復唾液嚥下テスト」では嚥下が1回しかできなかった高齢者に対し、同様に3カ月間の化粧療法を取り入れると、8割弱の高齢者に嚥下回数の増加が見られた。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140718ceal.html
http://gyazo.com/f664e449cb387ed53a0dd4501ca463de
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