買い物困難な高齢者を支援　秩父市「街なかぐるぐる号」運行

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秩父市内の買い物弱者を支援する回遊車「街なかぐるぐる号」の運行が市内中心部で始まった。当面は十二月十三日までの試験運行だが、利用状況などを調査した上で継続していく方針だ。

乗用車を持たず、日ごろの買い物に困っている高齢者の声を受けて、市商店街連盟連合会が企画した。市中心部の一周二・五キロ（停留所九カ所）を十分で周回するコースを毎日、一周七キロ（同十四カ所）を三十分で周回するコースを土日祝日に運行。試験期間中は無料で、各商店などで無料券を配布している。

運行を委託された市内のタクシー会社二社は主に電気自動車を使用し、環境面にも配慮している。経済産業省の「にぎわい補助金」を受け、事業費は五百五十万円。月千五百人の利用が目標だ。

商店街連盟連合会の島田憲一会長は「毎日運行しているコースは十分待てば車が来て、近隣を回るのには便利だと思う。お年寄りに役立ててもらい、同時に商店街の活性化につなげたい」と話している。問い合わせは運行委託先の秩父丸通タクシー＝電０４９４（２２）３６３３＝へ。　（羽物一隆）